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2017.2.5

幻燈

生活長者とは。。。

 

生活工房で開催されている

始末をかくエキシビジョン 生活はふるさとのように上演されている

のイベント

 

トーク&幻燈会

「みちを遊ぶ、未知を楽しむー生活の近くを育む生活長者」

に伺いました。

 

生活長者という切口から、

えほんや実例を通して

生活や地域の活性化、つながり、など

現代社会の課題、展望を考えさせられました。

 

生活長者。

 

数年後にはなくしたい、とおっしゃっていました。

そもそも、生活長者は、スポットを当てるものではなく、

自然に地域、生活に存在している方。

 

スポットが当たった瞬間、生活長者ではなくなってしまう。

 

みなが、住みやすいまちになるといいですね。

 

 

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トーク&幻燈会

「みちを遊ぶ、未知を楽しむー生活の近くを育む生活長者」メモ

延藤安弘氏(建築家/NPO法人まちの縁側育くみ隊代表理事)

鈴木一郎太氏(株式会社大と小とレフ取締役)

岸井大輔氏(劇作家/始末をかく主宰)

 

 

■生活長者とは

地域で活動していながらも、それを仕事にしようとは考えず、
あくまで日頃の生活から逸脱せずに楽しみとして動いている人が時々います。
その活動は横断的になることが多く、そのため一見何をやっているか一言で言い表せられなかったりします。
しかしその活動はその人の生活を豊かにし、そして周囲も少し豊かにするという社会性を帯び、
つの間にか多様な人の受け皿となっていたりします。
そんな人を私たちは「生活長者」と呼ぶことにしました。(生活長者展より)

 

■みちと遊ぶ、未知を楽しむー生活の近くを育む生活長者ー
(延藤安弘氏)

1.道を舞台に子どもの育みとまちの育みをマッチングさせる
ー絵本『ビロンギング』、ジニー・ベイカ,英国

 

<ビロンギング>にみる生活長者

①ヒト・モノ・コト・トキの物語り

②主体の関係、コミュニケーション

③私発で欠如を埋める

④フリープレイ

⑤ファンタジー・夢想

 

2.レギュラーな心をもつ子どもの予感する理性を生かす
ー絵本『私たちのてんごくバス』(ボブ・グラハム作,こだまともこ訳,さ・え・ら書房(英))

<わたしたちのてんごくバス>にみる生活長者

①ヒト・モノ・イキモノの関係が戻ること=再生

②バスを鯨と見立てる子どもの想像力

③子どもの機転をきかせた知的直観力

④トラブルをドラマに変える内的な自由と豊かさ

⑤手もちのアイディアから具体的なイメージをつくる

 

3.地域のタカラを生かす居場所づくり
ー多様なまちの縁側を育む(長野市ボランティアセンター)

つながりあう社会をつくるために
まちの縁側とは

①人のつながりの「輪」

②生きとしいけるものがつながる「環」

③世代から世代の地域に生きる大切さも伝える「話」

④楽しい出来事がぐるぐると「回」

⑤上から組織からよりもはじまりは「吾」

⑥心をかよわせる「和」

 

4.地縁・志縁・多縁を結び、まちづくり目標の共有から多様な実践へ
ー衰退したまちを再生させる(名古屋市錦二丁目長者町地区)

<長者町>にみる生活長者

①混乱が起こるとオリジンに戻る

②5,7,7 7,7の韻をふんで共に「縁歌」をつくる

③事態の推移を想像でき、対応策を提案する

④コンクリート・ジャングルに木の文化で手当てする

⑤場所の新生へのイメージをもちつづける

 

5.子どもの遊びはトラブルを生む トラブルをドラマに変える

<まとめ>

①道は子どもの感性育みのための「自由空間」

②「道はみんなのもの」を子ども・住民主体で実践する

③地縁・志縁・多縁・偶発性を結びあわせる

④対立を対話に、トラブルをドラマに変える

 

■トーク

・役割。できることを台本にして、演劇にしていく。周囲の認知度を高めていく。

・丁寧に役割を高めていく。分かち合う。

・やりたいことが強い人はやりたいことだけやっていなくなってしまう。ほどほどがよい。

・役割を個別に探す

・あてこむ、型にはめるのではない。心からありがとうといえることを頼む

・周りとの折り合いをつける。つながりを膨らませる。

・木の文化→お世話することで育む。関わる。1930年内閣閣議決定にて変わってしまった

・まちづくりの成功とは、土地の価値が上がること、税金を高く払うこと→企業が儲かること?

・まわりと関わる。自分とコト・モノだけではなく。きっかけが必要

・難しいことばを簡単なことばで。えほん

・サッカーは野球と比べると、全体的なものの見方ができる。2つの絵本に共通して使われている。
個と全体のいったりきたり。鳥の目と虫の目がないと花はゲットできない。

・なぜ個人がよいのか。→個人にはいろいろなもの(背景)がついている。社会に出ると切り離さなければならない。

・モノ・カネ・制度
なぜ助成金をとると分かりにくくなるのか→分類しなければならないから?

・カネ・制度、(技術、補助金・・・)は手段。この手段が現代社会では目的化している。
生活こそが目的。

・目的を見失っていない人を見にいく→生活長者展

・制度があることが当たり前に育ってきた環境

・法、システム・・・新しいドラマが新しいシステムをつくる

・人に伝えたいエピソードをもっていること。システムの新陳代謝。

・ドラマ(演劇)とシステム(記憶)
コーディネーターを増やすことは、ドラマ、演出家をつくること。
あるところまでいったら仕組み(シェイクスピアなど)
劇作家養成講座が必要。
ドラマ(ソフト)とシステム(ハード)の循環

・つぶやきに意味づける

・みんなが分かろうとするきっかけ

・生活長者は将来なくす。浸透することで。

・NPOはやめてから後の方が意味がある

・すみびらき アサダワタル

 

 

■生活長者像

1. せ のびせず、自分が出来る範囲で私発協働

2. い きものと人とものをゆるやかに結び、周りとの関わりに折り合いをつける

3. か 能的世界を開くには、丁寧な役割を分かち合う。

4. つ ねに、花だけでなく、トゲのある現実を超えるには、全体と個、大と小の行き来を自由に

5. ち の通ったまちづくりは、目的を見失っていない人が主人公。金や制度は手段。

6. よ く人に伝えたいエピソードが生まれるところにドラマが生まれ、ドラマがシステム、制度を更新していく

7. う まくシステムとドラマ、ハードとソフトを循環させる演出家的コーディネーターは、生活者のつぶやきを引き出す

8. じ 発的つぶやきは、こんこんと湧き出る泉のように自然発生的

9. や やこしいトラブルをドラマに変える発想の自由を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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以下、都市に出てきた地方者のひとりである、私のつぶやきです。

 

生活長者のあり方は、大きくくくった都市と地方都市、地方でも全く違う、と思う。

(もちろん、例外はありますが・・・)

 

都市には、あらゆる方面から個が集まり、お互いに干渉しない傾向が強い。

既成の概念に捕らわれない傾向が強く、新しい試みには比較的対応しやすい。

失敗しても立て直しやすい。逃げ場がある。

目まぐるしく変わる社会に敏感。寧ろ流行をつくる。

「生活長者」は探すもの。探すとなれば、積極的に探すし、自分自身がなろうとするかもしれない。

 

地方では、外から入る(入れる)個は少なく、「家」が生きていて、昔からある、地域のコミュニティが生きている。

地域を愛していながらも、親も子も都市に憧れ、親は子を都市へ送る。

都市へ送られた子は、都市の個に染まっていく。

都市に出て行った子が地方に戻り、変わる社会に合わせようとするも、

昔からあるルールを変えることはかなりのハードル。

変えて住むか、変えずにルールに従うか。都市に戻るか。

失敗したら立て直すのにかなり困難。

ということもあり、気づいていない(気づこうとしない)。諦めている。

幼少の頃から築かれているコミュニティ、ヒエラルキーはずっと生きていて、容易には変えられない。

(なので、戻りたくても戻れない場合もある。強制するものでもない。戻りたくなるのはどういう時か。)

「生活長者」は、昔から存在している。というより、そこらにいる。全員が生活長者の一角を担っている。

 

地方都市は、その間といったところでしょうか。

 

 

個人的には、都市に住む人は地方に、地方に住む人は都市に、

一度は住んでみるといいな、と思う。

隣の芝生は青く見えるものだし、

住んでみると、お互いの長所、短所がよく見えて、高めあることができる。

 

その経験を持った人が、音頭をとって(生活長者?)まちを育んでいく。

共通言語がひとつでも増えれば、

お互いに高めあうことができる。

決断が早くなり、前に進みやすくなる。

 

難しい言葉を、伝えにくい内容を翻訳する。触媒。

 

では私には何ができるのか。

 

精進の日々です。

 

乱筆乱文、長文にて、失礼しました。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

author:asuka  | コメント(0)

category: blog講演会

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