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2014.12.5

居場所

141205-10-1

まちづくりフロンティア2014

今年最後の回に伺いました。

141205-10-2

今回のテーマは

「新しいつながりの実践」

 

研究者、コーディネーター、実践者、の各々の立場で

お話いただきました。

 

講師の方々が、皆様同年代だったこともあってか、

共感できることも多く、大変刺激となりました。

 

働く世代として最も中間となるこの世代。

 

幅広い年代の方々の意見も

吸収しやすく、

フットワークも軽く、動ける世代。

 

私も頑張らないと!

 

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講演メモ

 

■「徒歩・自転車圏のつながりが創る都市型セーフネット」

澤岡 詩野氏(公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 主任研究員)~

 

○超高齢者社会とは(ポジティブに言い換えれば)「長寿化社会」

 

平均寿命の変化 1950年→1970年→2014年→2060年

・男性  59.6歳→69.3歳→80.2歳→84.2歳

・女性  62.9歳→74.7歳→86.6歳→90.9歳

 

老年学

・20~30年という高齢期の時間をどう自分らしく生きるか。

 

・Successful aging (幸福な老い)

 

Quolity of Life (QOL)の構成要素

①社会関係(家族・友人・近隣)・

②経済(資産・収入)・

③健康(身体・精神)

→②③は自分では思うようにならないが、①はつながりをつくることができる。

 

・「平均寿命」と「健康寿命」

健康寿命=

①寝たきりでなく

②認知症がなく

③感情を自由に表現できること。

→③はコントロールできる!

いわゆる「ぴんぴんころり」

現在は、男性9年、女性12年が寝たきり。

 

・高齢期の社会関係

①配偶者・子供ー年齢が近い。

②友人(平均4.7名)ー年齢が近い。悩み相談。

③仲間・知り合いー悩みの相談はしないが、一緒にいると楽しい。心地よさ。その場を「居場所」と感じることができる。

「地域」から「うち」へ~

 

○つなげるきっかけは「活動」から

・社会活動ー人間関係を再構築する重要な「居場所」

・生産的な活動は「安らげる」「約に立っていると思える」

・究極の介護予防へとつながる。

 

○閉じこもる高齢者

・閉じこもり

→廃用症候群(負のスパイラル)

→・歩行障害(4倍)・認知症(3.5倍)・寝たきり・孤独死へ。

 

○「居場所」~The Great Good Place

①第一の居場所:「家庭」-親・兄弟姉妹・配偶者・子供など

②第二の居場所:「学校・職場」-同級生・同僚・上司・部下など

第三の居場所:「趣味・社会活動」-友人・仲間・知り合いなど。 →個々の価値観が最も反映される場

 

○「限界集落」

・都市部でも生じる。

・人口減による「地域」の消滅。

・ポジティブにとらえ、「素敵な過疎」にできないか。

→減少するからこそ地域でのつながり「地域力」が高まり、住みよい地域づくりが実現できるという考え

 

○共助の前に自助

助けてもらいたかったら、まず自分から動く。

 

○身体能力の低下

・徒歩圏・自転車圏でのつながりの大切さ

 

○「荻窪家族

・自治体に依存せず、自分たちでつくる

・タテにもヨコにもつながる

 

○プロのおせっかいおばさん

・つなぎ手

 

・自分が楽しくなければ人は楽しくない

 

・大人として、次世代、子供たちに見せたい居場所は?

 

 

 

 

■「つながりをはぐくむ場づくりの実践 港区「芝の家」を例に」

坂倉 杏介氏(慶應義塾大学 非常勤講師、三田の家LLP代表)~

 

○コミュニティプラットフォーム

・協働プラットフォーム

・つながり生成と相互作用

 

○港区の事例

・自動販売機型行政(=行政にものをいうのが「まちづくり」と考えている人が多い)からの脱却

・都心型人材不足ー港区で生まれても、港区のまちづくりはしない。戻ってこない。では誰がする?

・区が呼びかけても、「まちづくりマニア」の60~70代が主。区民の代表する意見にならない。

 

○港区「芝の家」

・昭和の地域の再発見事業(港区芝地区綜合地所)

・「生きがい」「つながり」「地域活動」を結ぶ場。

・人と人とのつながり

・偶然の関わりが本当の出逢い。

・準備しなくても起こっていくいろんな出来事。

 

○「小さい地域活動」

・主体の多様性

・小規模-3~20人程度

・自発的・個人的活動

・公益性-個人ではなく地域の利益

・柔軟性-連携

 

○インフォーマルな「共」をつくる

・公的サービス

・地域組織

・地域活動

・個人の行き方

 

○発展

・完成しない

・偶然のきっかけで結びつける

 

○ご近所イノベーション

・東京なのにローカル。ー都心部で人口3万人の小さな地域づくり

・ひとりで大きな地域活動をするのではなく、少しずつの地域活動を沢山の人で行う。

・循環型の製作

・2年で50人の修了生。

 

○ご近所イノベーター

・やりたいことを、まちにつなげる

・自分と向き合う

・地域に仲間を増やす

 

○特徴

・価値創造志向-地域の課題からではなくその人の想いから

・デザイン志向-あたりまえのことはつまらない

・実践型講座-活動のプロトタイピング

・受講者のケア-人一人の人生が変わることが、地域の活性化に

・修了後のネットワーク-講座の終了が、活動のはじまり

・事務所の遊び心

 

○事例

・本と本とコミュニティーデベロッパーも注目

・朝市切符

・FUTURE BAR-未来の大人に逢いに行く

・さかさガイド-地域以外の方に地域を案内してもらう

・24時間トークカフェ

 

○東京は、東京以外の資源でできている

・ヒトも、コトも、モノも。

・地方に何を還元できるか。

 

 

■「つながりの生まれる新しいコミュニティ空間」

石井 大一郎氏(NPO法人市民セクターよこはま 理事・市民まちづくり応援室 室長)

 

○小さな活動をサポート

 

○中間支援

・ネットワーク・政策提言・個別支援・マッチング

 

○テーマ

・ライフスタイルやとし構造の変化、特に大都市郊外

・徒歩圏・自転車圏での地域社会の変化の促し、サポート

・仕事にし続けられるための財源と契約方法の開拓

 

○郊外のリアリティ

・家族機能の変化や市場の撤退による生活不便

・余剰空間

・世代交代とコミュニケーションギャップ

・身近な行政と地域社会との協働

・住民組織の底力、仲間づくり

 

 

①市場に流通しない空き家、空き店舗が地域に開かれる

②地元事業者が専門性を生かして事業所スペースを地域に開く

③所有したまま開く郊外住宅~「住み開き」

④自治会館、公民館の変わる機能と空間

⑤共同店を複数の自治体が連携してつくる

 

 

■座談会

「都市に”新しいつながりと交流の場”をつくる」

 

○公民館や自治会館とコミュニティスペースとの違い

・東京には公民館はないが、町内会館などはある。これらは「地域のもの」という意識が強く、開かれていない。

地域の序列がそのまま反映されたら発展しない。

外に開かれる「あいまいな場所」が活動の源となり得る

 

・閉じがちな空間を開く手伝いをするのが専門家の仕事。

お金を生み、開く空間ができれば「第三の居場所」になる。

コミュニティカフェは、ハードよりソフト。

 

○感想

・「目的のない場所」をつくることの重要性。無目的でいられる場所。場は人ありき。

・ご近所イノベーターは教育できない。素質によるもの。40代以下の世代は、お金で幸せになるとは思っていない。

・全ては当事者同士が基本。コーディネーターは地域で生まれるのがベスト。

 

○理想的な社会とは?

・肝要な社会。

・余白を楽しむ

・60~80歳代が背中で若い方に余白を見せられる。

・大人が楽しくないと子供も楽しくない

・余裕

・自分を開ける場所~おやじの会など。

・40代は、真ん中の世代。

 

○行政がしなければならないことは?

・施設管理より人のケア

・新しいものをつくる時の壁にならないよう(前例になりから。。。等)

・一歩下がってサポート

・同じスタンスで街をみる。当事者の話を聞く

・共有→共感→合意形成へ。

・現場で仕切らない。仕切るときでも、進行役は若い人がよい。役職者では高圧的で意見が出ない。

・必要だと思ったことを作り出す努力。~規則を変えず運用でよみかえるなど。

・市民への中間支援。

・行政も含めてのコミュニティ。

 

○今やりたいことは?

・ソフトとハードの相互の理解

・都市は都市以外(=都市を支える本当の動力)に対して何ができるか。

・地方に最先端を学ぶ。

・お互いの持続感。

・つなぐことを意識した専門家。

・研究結果を社会に還元できる繋ぎ手。

・日本のやるべきこと、高寿命の先進国として何ができるか。

 

author:asuka  | コメント(0)

category: blog講演会

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