2013.6.22
投影
漱石小説の美術品が目の前に☆
東京藝術大学大学美術館にて。
「夏目漱石の美術世界展」。
橋口五葉氏による
「吾輩ハ猫デアル」画稿。(1905年)
氏の装幀デビュー作。
ダンテ・ガブリエル・ロセッティによる
「レディ・リリス」(1867年)
「幻影の盾」などで度々強調される魅惑的な髪のイメージ。
夏目漱石による
「青しょう紅花図」(1915年):右
「山下穏柄図」(1915年):左。
漱石自らが描いた絵。
「草枕」や「永日小品」や漢詩作品で
漱石が憧れ続けていた桃源郷?
佐野一星による
「ゆきぞら」(1912年)
漱石は「文展と芸術」で
「次の室の一番初めにには二枚折りの屏風があった。其屏風はべた一面枝だらけで、枝は又ベタ一面鳥だらけであった。夫が面白かった。」と批評されています。
橋口五葉氏装幀
「草合」(1908年)
立体的な装幀。
漱石の作品に出てくる「美術」の世界、
漱石自身が手がけた「美術」、
漱石をとりまく「美術」。
実物を目の当たりにしてから読む小説は、
また深みが増してきそうです。
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