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2013.5.22

備え

130522

笑顔で覆われたワタリウム

第317回集合住宅研究会に伺いました。

建築家会館にて。

 

今回のテーマは

「東日本大震災における千葉県の被害状況」

 

東京から最も近い被災地のひとつである千葉県。

「被害状況と応急仮設住宅の供給状況について」、

そして、

「液状化被害の分析に基づく被害発生のメカニズム」について

お聞きしました。

 

甚大な被害状況、深刻な液状化、

改めて、考える場となりました。

お聞きしたお話にある資料は、

広範囲、多岐に渡って細やかな調査によるもので、

今後につながる貴重なストックです。

今後、同様の災害が起きてしまった時に、

少しでも被害が少なくなるよう、

私たちも把握しておかなければなりません。

 

最も印象的だったのは

「文化的な生活ができなくなる」

ということ。

法律では、人命を守る基準までは定められていますが、

文化的な生活や、個々の財産を守ることは、

個々の裁量に委ねられているところがあります。

 

ここに、私たちの関わり方が大きく影響するのですね。

 

いろいろな意味での備えの必要さを感じる場となりました。

しっかりしなければ!

 

ワタリウムのように、みなさんの笑顔で溢れますように。。。

 

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

内容メモ

■「千葉県における被害と応急仮設住宅の供給について」

千葉県の被害としては、津波(香取市・旭市他)、液状化(浦安市・香取市他)、コンビナート火災(市原市)等があった。

 

□応急仮設住宅

・香取市、旭市に計230戸。

・旧中学校の跡地や公園広場、スポーツ公園に建設

・震災発生僅か2ヵ月後の2011年5月中旬に引き渡した。

・東北3県の甚大な被害と比べると規模が小さかったため、迅速に対応できたのではないか。

・建設から解体・復旧までを一括でプレハブ業者が請けて施工。

・供用期間は2年間であったが、復興状況や各市からの要望により1年延長。

・インフラの整備の効率化を考え、平行配置の住棟のうち、玄関を向き合わせとした。

→結果、相談者や住民同士の行き来がしやすくなった。

・外部→プレハブ、内部→在来、備品→市から補助、家電→企業等より寄付などで当初は整えたが、  後に暑さ寒さ対応を行った。

・1DK、2DK、3Kを適宜配置。

・50戸を超える住棟ごとに談話室(約40㎡)を設置。更に大きくなると集会所(約100㎡)を設置。

 

□液状化

・液状化する恐れのある学校では、グラウンドに避難することは危険。

・ライフラインが破壊される。

→1ヶ月近くの仮設便所。井戸水利用など。文化的な生活ができない。

 

 

 

■「液状化被害の分析に基づく被害発生のメカニズム」

 

□液状化のおきる条件

・「揺れる」「砂」「地下水位以深」の3つが揃わないとおきない。

→ひとつでも揃わないようにすれば予防できる。

 

□被害が異なる理由

・地盤改良の有無

・地震動の相違。

・ごく表層の地盤が不均一

→埋立時期、方法により異なる。

 

□対策

・可能性の高い場所を避ける

→現実には厳しいが、重要構造物は対応したい。

・被害を軽減するための対策

→杭基礎の採用、ライフラインの整備

・液状化を抑止する。

 

□杭の被害

・地上部に被害がなくても、杭に被害がある場所があった。

・耐震設計前の古い時代の建物、既製コンクリート杭、杭の耐震設計が不足しているもの、等に多い。

・現在義務化されているのは人命を守るための1次設計であるが、財産を守るためには、2次設計まで行う方がBEST。

 

■参考資料

・「液状化危険度予測図

・「液状化被害にそなえて

・「千葉市美浜区における液状化報告とその分析

author:asuka  | コメント(2)

category: blog集合住宅研究会

コメント

  1. こう
    2013.5.23 09:00

    貴重な情報をありがとうございます!!

  2. asuka
    2013.5.23 09:48

    >こうさん
    うまく伝わると良いのですが…
    今回も貴重なお話をお聞きできました!

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