ふたり
ふたりのイームズ☆
渋谷「UPLINK」。
御茶ノ水から渋谷まで、
近現代を追う一日。
締めはこちら。
「ふたりのイームズ~建築家チャールズと画家レイ」
同時代、アメリカで活躍されていた建築家のものがたり。
同じように、第二次世界大戦という大きな波を経験しながら、
二人が作り上げた世界。
親族やスタッフのインタビューや、
二人の映像、写真などから、
二人の哲学とこだわりが伝わってきます。
■RAY
「私は画家になるための勉強をしてきたけれど、
たとえ家具や映画の仕事をしている間も、
絵をやめていた気がしない。
絵やデザインも、写真も同じ。
フォーマットが違うだけで、やることは同じなの。
「最小の材料で最大のお客様に最高の商品を」
というのが根本にあったから、
私たちは大量生産に興味を持った。」
■Charles
「理解することを他人任せにしない、それがイームズ式デザインの秘訣。
1つのアイデアを出して捨て、50のアイデアを出して捨てる。
いくつか試作品も作り、ダメなら捨てる。
デザインは、お客さまに対して、良いもてなし役にならなくてはいけない。
さまざまな人が座る椅子を作るために。
大勢の体形と姿勢の平均値を把握することから僕たちは始めた。
僕たちのエネルギーがどこから来るか。
いわばボードビル芸人のようなもので、30枚の皿を同時に回しながら、
落ちそうな皿をすばやく直しつつ頑張り続けているのに近いんだ。」
テーマパークのようなオフィスの中で、
働くスタッフたちの葛藤。
活動が多岐に渡ってきたときの、レイの悩み。
常に新しいものを追い求めるチャールズ。
ふたりの強烈な個性が合わさって生まれた、
多くの人に愛されるたくさんのデザイン。
公の場では、二人はいつも笑顔。
水面下の「努力」や「苦悩」を決して見せず、
プレゼンもスマート。
そうした姿勢がまた、彼らのデザインや活動を
ポジティブに演出し、
社会全体を盛り上げてくれたのでしょう。
現代の日本にも溢れるイームズ・デザイン。
見ているだけでも笑みがこぼれ、
触れてみると、気分も軽やかに☆
近代から現代へ。
様々な視点から考える一日となりました。
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