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2013.4.24

道・学・実

新島八重の茶事記

新島八重の茶事記

 

NHK大河ドラマで放映中の「八重の桜」。

お茶の先生から勧められ、見ています。

 

見ているうちに、もっと八重を知りたくなり、

この本を読み始めました。

 

「茶人」でもある八重「新島宗竹」の人生、

八重が好んだお道具や会記も納められています。

 

現代は女性が主流(8割程度)になっている茶道。

この源流を作り出したのが、

裏千家13代家元、圓能斎宗室と新島八重です。

 

夫、新島襄を亡くした後、孤独になった八重を支え、

自立した人生へと導いたのが茶道でした。

 

私が、茶道に触れさせていただけるのも、

八重さんのおかげという訳です。

 

八重の暮らした時代は、想像できない程の激動ぶりですが、

八重はこの激動する時代を牽引するべく

積極的に生きていました。

 

幕末から近代へと激動する日本にあって、

顧みられなくなっていった日本の伝統文化。

茶道界も例外ではなかったといいます。

 

表千家、裏千家、武者小路千家の三千家をはじめ、

茶家の多くはそれまでの大名家の庇護を失って経済が逼迫し、

新時代にふさわしい体制づくりに取り組まなければなりませんでした。

 

そこで、急速に力をつけ、茶道界に貢献するようになったのが、

女性茶人の存在であり、

新島八重は、その筆頭に近く、今日の茶道のあり方を決定づけた一人。

 

13代圓能斎の母との出逢いがきっかけで、

八重が裏千家に入門したのは数え年で50歳になってから。

当時の平均寿命から考えると、あとは余生のこの年で、

八重は、夫を亡くした寂しさに沈みつつも、いつも明るく前を見ていたそうです。

 

強い人ですね。

 

日本赤十字社の篤志看護婦として活動しながら茶道に打ち込み、

短期間で成し遂げていきます。

 

キリスト教や西洋風の習慣をいち早く取り入れたのも、

茶道の精神と、会津で受けた教育や武士の魂が強く共鳴したから。

 

茶道を、趣味としてだけでなく、

時代が女子の茶道教育を必要としていたことを悟っていく。

 

「あしたづの鳴くを聞きつつ嬉しくも 米てふ文字の年を迎えぬ」

 

米寿のお祝いで八重が詠んだ歌。

88歳の生涯を閉じる前日まで茶の湯を楽しまれたそうです。

 

 

 

現代、お茶会で出逢う方々が、皆様凛として、生き生きとされているのを見ると、

八重が作り上げた世界は、確実に現代へ受け継がれていると感じます。

 

 

 

千利休の侘び茶の精神を主として守り続けながら、

それと同時に新しい世界を広げていこうとする

「道」(精神・心)「学」(学識)「実」(実技)は裏千家の茶道精神。

 

 

これは、茶道以外のあらゆるものにも通じそうですね。

 

八重の強さを見習い、

私も前を向いて頑張ろうと思います。

author:asuka  | コメント(0)

category: blog

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