2013.1.27
窓
今年初映画鑑賞☆
下高井戸シネマにて。
ル・コルビュジェが設計した、アルゼンチンの「クルチェット邸」を舞台に、
隣人との関係を通しての人間模様。
隣家の住人が、「クルチェット邸」に向く壁に穴を開けていることから始まる。
「ただ、太陽の光がちょっと欲しいだけだ」
窓を開けたいという。
この窓、クルチェット邸の開放的な窓の正面に、ドンと開いてしまい、
プライバシーがなくなるばかりでなく、
その意匠性が合わない。
ただ、窓を開けたいだけ。
相手がクルチェット邸で、そこに住む住民が、
世界的に有名なインダストリアル・デザイナーであったことで、
「ただ」ではなくなる。
隣人が壁に開けた窓は、
デザイナー一家にも風を通すことに。
クールな空間に、隣人の人間的な風が入ってきたのだが。。。
窓はまた閉じられてしまう。
ひとつの窓によって、すでにきしみ始めていた家族と自然を取り込み、
外に向かって開け放たれたクルチェット邸の物語。
大きな開口にそそぐ光と風、
スロープを行き交う人々。。
クルチェット邸も堪能させていただきました。
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