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2012.10.25

緊張感みなぎる「手」。

高村光太郎氏の作品に遭ってきました☆

60周年を迎えた東京国立近代美術館にて。

 

東京国立近代美術館 60周年記念特別展

美術ぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」。

 

1969年に谷口吉郎氏設計により開館。

移転後30年を経過し、設備の面で社会の要請に応える上での不備も生じてきたことから、

平成11(1999)年7月から約2年半、館を閉じて、

坂倉建築研究所の設計により、大規模な増改築工事を施したそうです。

 

アプローチに設えられた「夏の家」。

スタジオ・ムンバイによる日本初の建築プロジェクトだそうです。

 

近くに寄った折に立ち寄ったため、閉館1時間前になってしまい

すっかり駆け足となってしまいました。

チケット売り場で

「かなりボリュームがありますが、大丈夫ですか?」

と聞かれ、

「大丈夫です!」と豪語した自分に後悔。。。(ーー;)

 

 

13点の重要文化財を初め、迫力の作品とその展示。

 

少ない時間ながらも、強烈な印象を残してくれました。

館内は写真撮影可(特記無き限り)だったのですが、

作品を目の前にすると、シャッターを切るのが申し訳なく

目に焼き付けてきました。

 

特に印象的だったのが、こちら。

(以下の写真はすべて、展覧会図録より。敬称略。)

 

 横山大観「生々流転」。

絹本墨画・画巻。55.3×4070.0cm。重要文化財。

 

何と全長40m!

歩いても歩いても、墨画が続きます。

自然とその景色が変わっていく。。。

 

「生々流転」とは、万物が常に生死を繰り返し、

移り変わってゆくことを意味するそうです。

描かれているのは、水の変転。

そして、当然ながら人の一生をも象徴しているとのこと。

息を飲む美しさ。

 

 徳岡神泉「刈田」。

少しずつ異なった形で列をなす稲の株。

それらが水面に落とす影。

抽象的な表現ながら、その心象が伝わってくるようです。

 

東山魁夷「秋翳(しゅうえい)」。

実際の山を参考に描かれたそうですが、

燃えるような、そして可憐な赤。

 

展示では、戦時中の作品も数々展示されていました。

その描写を前にすると、目を背けたくなる自分と、

目をそらしてはならないという自分との葛藤が生まれます。

 

 北脇昇「クオ・ヴァディス」。

ラテン語で「何処へ行く」という意味だそうです。

左の先には赤旗を掲げる人々の行列。

それを眺める後ろ姿。

戦中、戦後の複雑な心の屈折。

やわらかい表現なだけに、一層切なくなります。

 

 岡本太郎「夜明け」。

原色の乱舞に、エネルギーを感じます。

 

 高松次郎「影」。

250×300cmの大きな作品。

赤ちゃんがそこにはいるはず。

いるはずなのに、振り返っても誰もいない。

いるのは、自分だけ。。。

 

第二部の「実験場」では、映像作品を初め、数々の刺激的な作品が。

 

イサム・ノグチ「かぶと」「ひまわり」。

 

家具も展示されていました。

猪熊弥一郎「スツール」「真鍮網による椅子」

 

高村光太郎「手」。

緊張感みなぎる造形。

この手を真似てみようとしたのですが、

これがなかなかできない。

人差し指と中指でピンと 天を指す。

集中しないとできないカタチです。

 

 

とても駆け足でしたが、

100年の日本の近代美術は、とても刺激的で、

その時代、時代で、みな懸命で、

現代に生きる私たちも、懸命に生きなくては、と

改めて思いました。

 

来年の1月14日まで開催されているそうです。

また落ち着いてゆっくり伺えたら、と思います。

author:asuka  | コメント(0)

category: blog展覧会

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