普遍
とても心があたたまる本に出逢いました。
ひとりでも多くの方に読んでいただきたいです。
「社会福祉法人パーソナル・アシスタンスとも」の理事長、西田さんの著書です。
「とも」を立ち上げられるまでの経緯が、西田さんの優しい目線で、
臨場感ある文体で書かれており、するするっと心に入ってきます。
その思いに思わず目頭が熱くなることもたくさん。。
そして、私は、根本的に間違えていたことに気づき、
とても恥ずかしく思いました。
障がい者、高齢者たちを支えるために、ハードやソフトの支援が必要、と
思っていたのですが、そうではないのですね。
その方たちを支える家族や社会も支えなければならないし、
そもそも、明日は我が身を支えなければならないかもしれない。
社会や地域で、普通に、みんな生きているのですよね。
支援される側も、支援する側も、家族も、地域も、社会も、
「普通に」暮らしたい。。。
「とも」さんは、そのために、あらゆる人たちへ、
ひとりひとりのニーズに合わせた支援をされているのです。
「支援は”黒子役”と”橋渡し役”」と述べられていました。
~ものすごーく支援をしてきた利用者さんが、
「ぼくは困難があったけれども、自分で選び、決めて、自分らしく生活しているいまがあるんです」
と胸を張って語り、その話の中に、相談員のことはちらりとしか出てこなかったとき、「よっしゃ!」と思う、そんな感じです。~
本当にあたたかく見守られていることが伝わってきます。
建築についても全く同じですね。
その場を使われる方に寄り添って、気持ちよく過ごしていただけるように
黒子となって、人々をつなげる橋渡し役となれる場がつくれるといいな、と
思います。
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