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2012.2.8

準備力

スポーツジャーナリスト、二宮清純さんの講演を拝聴してきました。

「勝者の思考法」をテーマに、

スポーツの名将、名選手に学ぶ「勝つ!」思考をお話しいただきました。

 

スポーツなど、勝敗のルールが明確なものにおいて、

「勝つ」という結果を残すことは、非常に重要なことです。

社会においては、単純に「勝ち負け」で判断することができないことはたくさんありますが、

二宮氏のお話を通し、「勝つ」というひとつの大きな目標を実現できる人は、

どの様なジャンルにおいても通じるのだと改めて感じました。

 

講演の内容は、「帝王学」にも通じる素晴らしいものだったのですが、

何より、

1時間半の間、メモも、映像もなく、マイク一つで、

聴衆を飽きさせることなく、途切れることなく淀みなく話し続けられた

あの話術に感銘を受けました。

 

まさに、「準備力」。

二宮氏自らが、身を持って示していらっしゃったように思います。

 

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講演会キーワード

「勝者の思考法」

 

敗者はよく「運がなかった」というが、勝敗は運によって左右されることはない。

「準備力」が不足していたのである。

 

◆2010年 ワールドカップ サッカー日本代表 

直前まで低迷だった日本代表が、ワールドカップ南アフリカ大会で決勝トーナメント進出したのは

「準備力」の結果!

・1998年フランス大会で世界最低20%だったオンターゲット率(ゴールが枠を捉えた率)が、2010年、59%となり、出場32ヶ国でトップだった。

・公式ボール「ジャブラニ」を、世界の国内リーグで最も早く採用した。

 

◆2008年 北京オリンピック 女子ソフトボール

期待されていた野球がメダルを取れず、女子ソフトボールが金メダルを取ったのは、

「準備力」の結果!

・女子ソフトボールは、齋藤監督の元、事前に、選手全員で球場を調べて不具合がないか調べたところ、照明が眩しすぎることに気付いた。

→齋藤監督は、日本のメーカーに北京の球場の照明に耐えられるサングラスを特別注文。日本のメーカーはその技術力により見事に要望に応え、間に合わせた。

→齋藤監督は、一次リーグでその効果を実験。すると、レフトの選手がフライを落とすエラーをした。

→齋藤監督は、決勝トーナメントでサングラスを義務付けた。そのおかげでエラーは無し。上野選手を支えたのは、日本の技術力と、準備力!

→敗れたら存続さえ危ぶまれる危機感が準備力に繋がる。

 

◆1998年 ソウルオリンピック 100m背泳ぎ

隣国開催ながら、金メダルが僅かに4個だったこの大会において、鈴木大地選手が金メダルを取れたのは、

準備力」の結果!

・鈴木大地選手は、オリンピック1年前にソウルのプールで距離感(天井高さなど)、水温(当時は一定ではなかった)を確認した上で、免疫をつけるために水を飲んでいた。

・鈴木陽二コーチは、決勝前に大地選手を呼び、バサロを5m伸ばすことを決めた。こうすることで、隣レーンのバーコフにプレッシャーを与えることに成功した。

・鈴木大地選手より学んだもの。→①勇気②決断③アイデア

 

●鈴木陽二コーチに学ぶ勝つリーダーと負けるリーダー像

○負けるリーダー

・「人事を尽くして天命を待つ」

→言葉は綺麗だが、願望に過ぎない。天命は待っていてもこない。天命を「もぎ取る執念」が必要。それを裏付けるのが「準備力」。

○勝つリーダー

・最悪の状況で最善のカードを切れるか。

・世の中考えたくないことが起きるものと認識する。

・常に最悪の状況を想定する。

 

◆稲森和夫氏に学んだ成功者の条件

成功者とは、楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する人。

・失敗者とは、楽観的に構想し、楽観的に計画し、悲観的に実行する人。

・上に立つ人ほど、「修羅場のユーモア」が必要。暗い組織はエネルギーが出ない。

 

◆日本サッカー協会 川淵キャプテン

この人ほど「独裁者」として週刊誌にバッシングされた人はいなかったが、川淵キャプテンがいなかったら、今日のサッカーブームはなかった。

人が変われば組織は変わる

・野球に5万人、ラグビーに5万人の観客がいた時代、サッカーは僅かに500人。日本代表のチケットも100枚単位で無料で配布されていた。

・1980年代 サッカープロ化の動き。地域振興や産業振興に寄与する欧米スポーツを手本に。

・1990年代初 サッカープロ化についての会議で、「時期尚早だ」「前例がないことはできない」という反対勢力に向かって言った川淵キャプテンの言葉。

「時期尚早という人は、100年経っても時期尚早という。」→やる気がないことの裏返し

「前例がないという人は、200年経っても前例がないという。」→アイデアがないことの裏返し

「出来ないことにチャレンジして出来るようにすることこそ、仕事というんだ。」

・1993年  Jリーグ発足

1998仏W杯初出場以来、4大会連続出場。

●川淵キャプテンに学んだこと。

「机上の空論」を「地上の正論」に変えられるのがリーダーである。

①Passion 情熱がないとついていけない。

②Misson 使命感。

③Action リーダーが動くと皆動く。

 

◆WBC イチロー

大会中は絶不調。打つことが出来なかったのが、決勝延長の最後に。

優勝して言ったイチローの言葉。

「リーダーがいないチームよりは、リーダーが一人いるチームの方が強い。

リーダーが一人のチームよりは、全員がリーダーの自覚を持ったチームが強い。」

皆が、リーダーの自覚を持たなければいけない時代になった。

 

◆イタリアのカルチョ教本より

「il bello dorso」 = 「美しい背中たれ」

・失敗した人は、自らの背中の確認を怠った。

・子は、親の顔ではなく背中を見ている。

・生徒は、教師の顔ではなく背中を見ている。

・選手は、監督の顔ではなく背中を見ている。

・部下は、上司の顔ではなく背中を見ている。

自らの地位にふさわしい背中を持ちなさい。

背中はその人の鏡である。

現在の日本で一番の背中を持つのは、なでしこジャパン、澤穂希選手。

「苦しくなったら私の背中を見なさい」

と、名言でなでしこジャパンを優勝に導いた。

宮間あや選手も「苦しくなったら澤さんの背中を探す」と言うように、

チームの灯台となっている。

author:asuka  | コメント(0)

category: blog講演会

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