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2012.9.15

ビンテージ

1964年、東京オリンピックの年に建てられビラ・ビアンカ。

現在でも価値が下がらず、大切に使われています。

集合住宅研究会で見学会に参加させていただきました。

 

皆さんと合流する前に、北参道駅から辺りを散歩。

 

「ビラ・ビコリーナ」(可愛い娘の館)1988年5月竣工。

~設計/坂倉建築研究所・施工/大林組・地上4階/地下1階・3戸(賃貸3戸)~

 

 

 

地元のお祭りがあるらしく、賑わっていました☆

 

 

 

そして、ビラ・シリーズの原点へ。

 

「ビラ・ビアンカ」(白い館)1964年4月竣工。

~設計/堀田英二・施工/大成建設・地上8階/地下2階・45戸(賃貸10戸)~

 

 

東京オリンピックの年に造られた、集合住宅。

明治通りに面している立地を生かし、1階には店舗。

竣工当時は、お施主さんである、興和商事さんが入られていたそうです。

現在入っている「yao」さんで軽くお食事をして、

待ち合わせ場所、ビアンカのエントランスへ。

 

当時、坂倉建築研究所にいらした、

ビラ・シリーズの設計者、清田育男さんに、ビラ・シリーズを案内していただきました。

 

 

隣の集合住宅へも波及効果。

 

 

 

その隣にあるのが。。。

 

 

「ビラ・セレーナ」(静寂の館)1971年6月竣工。

~設計/坂倉建築研究所・施工/中野組・地上7階/地下1階・25戸(賃貸0戸)~

 

 

「建築というものを、建築の種類とか目的-例えば学校とか病院といった分類でとらえるのではなく、建物を、その固有の機能をもった部分と、それ以外の流動的な部分とに分けて考える」

という考えに基づき、

住居以外の部分を積極的なスペースとしてつくられています。

 

何回かの大規模修繕により、打ち放しであった外観も塗装がされ、

床のタイルに近かった外壁の黄色も、鮮やかに変更されたそうです。

 

ビラ・セレーナの向かいにあるビラ・フレスカへ。

 

 

「ビラ・フレスカ」(フレッシュな館)1972年8月竣工。

~設計/坂倉建築研究所・施工/浅沼組・地上7階/地下1階・20戸(賃貸0戸)~

 

 

 

 

 

ここで講演会会場まで徒歩移動。

「ビラ・グロリア」(栄光の館)1972年9月竣工。

~設計/大谷研究室・施工/鴻池組・地上10階/地下1階・30戸(賃貸14戸)~

 

 

 

 

原宿を抜けて、ビラ・モデルナへ。。

 

 

 

 

 

「ビラ・モデルナ」(モダンな館)1974年9月竣工。

~設計/坂倉建築研究所・施工/中野組・地上10階/地下2階・162戸(賃貸96戸)~

 

 

夕景☆

 

隣には、青木氏の建築。

 

モデルナの会議室で、清田氏と、真壁氏のお話を伺いました。

原宿アパートメント、セントラルアパート、そして、ビラ・モデルナ。

クリエイティブな仕事に携わる方々が集まる場だったそうです。

 

現在でも、相場が下がることなく、人気の場になっています。

 

エントランスを一歩入ると、「ただいま」と言える、半私的空間(セミパブリック)、

共用で使えるラウンジ、宅配などの手配をしてくれるフロントサービス、など、

当時から、オフィスとして使える機能にも配慮されています。

 

私も、できることなら、入りたい!

 

実際使われているお部屋も見せていただきましたが、

天窓から差し込む光がやわらかく、

高密でありながら、雁行形状により、個の空間が確保されており、

とても居心地の良さそうな空間でした。

 

両氏のお話の中で参考に挙げられていたのがこの2冊。

「都市住宅7606 」

清田氏、東氏、槇氏、山下氏、浜野氏により、

「複合度と都市性」について、語られています。

都市で集まって住むこととは。。。現代でも共通する内容です。

 

「都市住宅7107」

「都市の表現」について、真壁氏たちにより語られています。

 

とても熱い内容で、現在にも通じる提言がたくさん詰まっています。

 

 

 

代官山ヒルサイドテラスの朝倉氏と槇氏、

そして、ビラ・シリーズの石田氏と清田氏、のように、

長く愛される建築には、施主と設計者との良好な関係が大切であり、

つくるだけでなく、先を見据える見識、維持管理の仕組みなども必要なのですね。

 

「ビンテージ」と言われたりもしますが、

そうして、愛されることが、長生きの秘訣なのですね。

 

貴重な体験を、ありがとうございました。

author:asuka  | コメント(0)

category: blog集合住宅研究会

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