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2012.8.30

美意識

日本人である私たちが持つ、美意識とは。。。

杉本貴志さん初のエッセイ

無為のデザイン」。

2011年3月に、武蔵野美術大学教授を退任されるにあたって

書かれたこの本。

 

これからデザインをしよう!という学生さんに向けてのエールも含まれた、

杉本さんのこれまでの生き方、作品が分かりやすい言葉と写真で語られています。

 

オープン当時のバー・ラジオ(1971年)。

情熱のたくさんつまったこの場に、沢山の方々が集ったそうです。

人と人との繋がり、大切ですね。。。

 

無印良品1号店(1983年)。

今では、知らぬ人はいない、有名店。

当時、杉本さんたちの手によって生まれたのですね。

30年近く経った今でも、私たちのライフスタイルに自然に

働きかけてくれています。

 

「ショップデザインとは、その商品の目指す感動を伝えること」

とありました。

あらゆる物事に当てはまりそうな志です。

 

美意識について。。。

「歴史の中で育まれてきた美意識は、当然時代で変化しながらも

受け継がれて、今僕らのうちにある。

僕らが何かを表現する時、

考えるか考えないかは問わず、

そうやって受け継いできたものが、

我々の大きな根拠になっているのではないか。

(中略)そうした断片が厚く集積した

日本に感じているのである。

我々は、背負っているそうした日本の諸々から

発信をしているのではないか。」

 

最後に力強いメッセージ

「記憶に残る現場から、いくつかを取り上げて少々の文章にしてみたけれど、

書きながらとても意はつくせない、言葉にならないのだと思った。

ここで取り上げた現場は、数えると今までの仕事の10分の1にもならない。

そのひとつひとつに目指したものや、失敗がある。

そして時代と共に消えてしまったものも多い。

それらのそれぞれが、その時その時の思いに満ちているのであれう。

デザインする事を振り返ると、僕の場合、美しく残す事ではなく、

何か曖昧なものと必死になって格闘する事に似ている。

ある意味、体力が必要なのである。ほのぼのとやっているわけではない。

髪を振り乱し力一杯、なりふり構わずやっているのである。

目指しているものは彼岸に美しく存在しているのではなく、

ほんの身近な、日常にあるがあまに見え隠れしているのである。」

 

明日からがまた楽しくなってきそうです。

author:asuka  | コメント(0)

category: blog

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