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2012.8.9

Praxis

大型モックアップ・膨大なスケッチ・写真・素材・図面。。。

迫力ある展示。

スタジオ・ムンバイ展」 ギャラリー間にて。

たくさんのモックアップ、模型、図面や写真が展示されていました。

混沌、カオス。。。一見したところではそのように感じますが、

ひとつひとつの作品を見ていくと、そこに、深い熱意、意志があることに気づき、

離れられなくなってきます。

 

インドの文化、地域に寄り添いながら、

設計者と職人が共に暮らしながら、

試行錯誤しながら、つくりあげていく。。。

 

「ターラ邸」

各住空間は、それぞれ異なった仕様で外界から守られているが、

ひと続きの木造小屋組の屋根がこれらを統一している。

縦格子の間仕切り、持ち出し蝶番付きのジャロジー式扉、

光沢のある黒鉛色の壁が、同心円上に層をなしながら、

多世代が同居するこのカントリーハウスに溶け込む。 (以上図録より)

 

「スタジオ・ムンバイ・ワークショップ」

アリハグのワークショップには、建物をつくるのに必要であろうものなら

何でもそろっており、至るところにそうしたものや上質なものが置かれている。

ここはいまや私たちにとって、アイデアを練るための場、自分たちを取り巻く世界の

成り立ちと根拠を教えてくれる場となっている。

この同じ空間で大工、石工、電気工、配管工、建築家、技師が共に働き、暮らしながら、

建築の物理的な殻を突き破るために、建築に携わり、建築を営み、実践している。

仕事場には物があふれている。屋外では建物のさまざまな部分が組み立てられ、

壁には大判ドローイングが立てかけられ、棚やテーブルは道具と作品に埋め尽くされている。

まさにこの果てしなき前進と反復のプロセスによって、アイデアは引き出され、

建物に具現化されるのである。 (以上、図録より)

 

「生地屋」

布地はこうした露店で、じつに簡便かつ大っぴらに売られている。

店内は布で埋め尽くされているので、商品と空間が一体化している。

これなら客寄せにもなるし、客のほうでも手軽に買い物ができる。

(以上、図録より)

 

「解体工事」

開発途上にある都市ではたえず建物が取り壊されており、

ふとしたことで建物の古い層が顔をのぞかせていたりする。

瓦礫には無数のヒントが詰まっている。だからそれがなにとつながり、絡み合い、

どう適応し、どんな可能性を秘めていたかも見えてくる。

もし時計の針を逆戻りさせたとしても、この状態から難なく建設工事を続行できそうだ。

(以上、図録より)

 

 

スタジオ・ムンバイ的手法。。。

ヒトがつくる、ということを、改めて考えされられる展示でした。

 

 

 

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「Praxis(プラクシス)」とは、理論や知識や技能を実演や実行に移すこと、

体現すること、あるいは実現することである。

場合によっては、考えを実行、応用、行使、実現、あるいは実施する行為を指す」
建築家の仕事には、あらゆるものが含まれる。

具体的なものもあれば、漠然としたものも理論的なものもある。

つまり、人間の存在に関わることなら基本的に何でも含まれる。

「Praxis」というものをこのように存在論的に解釈すると、

スタジオ・ムンバイの仕事がなぜ反復作業によって成り立っているか、

なぜ案を検討するために大型モックアップやスケッチや図面を作成し、

素材のスタディを重ねるのかが見えてくる。それはすなわち独自の思想を練り上げ、

自発的に組織を形成していくためなのだ。
プロジェクトに取り組むあいだは、場所を念入りに検討し、

そこにある環境や文化、人びとが身も心も捧げてきたことに目を向けるようにしている。

なぜならそこには、限られた資源を相手に人間が創意工夫を凝らして編み出した

建設技術と素材があるからだ。

ビジョイ・ジェイン

author:asuka  | コメント(0)

category: blog展覧会

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